『億男』 金持ちというよりカッコいい大人になりたいよね
登場人物の九十九の元同僚である百瀬の言葉
この世界ではあたりまえちゃうことのほうがとかく目立つし、よく思われたりする。でも勝ためには、あたりまえを見つける目が必要なんや。そしてあたりまえのことを、あたりまえにやる。ただそんだけでほとんどの勝負は勝つことができる。でもそれが一番難しい。実際、この競馬場でそこらへんを歩いている奴に、そのことを分かっている奴はだれもおらへん。みんな自分の欲とか恐怖とかにとらわれて、あたりまえのことを見失う。そやから賭け事はあたりまえのことをバカにせんとる奴らが勝んや。
投資について勉強中のボクはこの考え方がとても印象に残った。
僕もこのような考えが欠如してるし、周りの友達もこれを意識して動けている奴はほとんどみかけない。だから決まって僕らは労働者階級でくすぶってるのかもしれない。
しかし、この本では企業に成功し、億万長者になった人達のその後の人生がどちらかというとマイナス的イメージで描かれている。
貧しさは人間を狂わせる。同じように、有り余る富も人間を狂わせる。
お金のことについて勉強している僕にとっては少し釘を刺される本でもあった。確かにお金=幸せには繋がらないが、資本を手にできれば自分の理念を達成させることに大きく近づけると思う。
マイクロソフトを開発し世界長者番付で4年連続で一位を獲得しているビルゲイツさんは慈善団体を設立し社会貢献している。陸上競技で史上最多の11個の金メダルを獲得したウサインボルトさんも国際陸連と連携して慈善活動にあたっている。また、陸上競技を引退した後、サッカー選手としてデビューするという報道もあった。人気ブロガーのイケダハヤトさんも10代の若者にマックをプレゼントするという企画を実行している。
私は居酒屋、コンビニ、塾、他にも派遣会社を通じたバイトで様々な大人に会ってきているがそのほとんどが仕事を楽しめていないように見えた。私が子どもの頃大人になりたくないと思っていたのも、周りにそのような大人しかいなかったからかもしれない。
金持ちになりたいというよりカッコいい大人になりたい。
よし、勉強しよう。